誰もが一度は考えたことがある“結婚”。
このたった二文字の言葉が、昭和、平成、そして令和という時代の流れ
とともに、私たち一人一人の捉え方も変化し続けています。
“結婚“と聞いてみなさんはまず何を思い浮かべますか?
『〇歳までに結婚したい!』
『子どもがほしいから早く結婚したい!』
『経済的に不安だから結婚したい』など内容は人それぞれ。
しかし価値観が多様化してきているこの世の中。
“結婚”というものを「選択しない」という人も増えてきています。
『一人の時間がないと嫌だ!』
『今の仕事を続けてキャリアアップしたい』
『好きなものを買って自分のためにお金を使いたい!』
など「個」というものを重視する人が増えてきています。
だが現実問題。
「結婚をしない」という選択をしても、リスクはいろいろあります。
・両親からの心配、親戚からの風当たり、周囲の人間の目
・もし大きな病気・ケガをしたとき身近に支えてくれる人がいない
・経済的に不安を感じる
・気軽に相談ができる相手がいない ・・・などなど。
『私本当にこの先、一人で生きていけるの・・・?』
と大きな不安を感じている人は少なくないはず。
自分の人生だから、できるだけ後悔の少ないほうを選びたいというは
誰もが思って当然。
中でも特に不安に感じていることは、
ずばり「老後」に関することではないでしょうか?
結婚は“する”にしても“しない”にしても大きな決断が必要ですよね。
あなたの不安が簡単に解消されるのは難しいかもしれませんが、
ここで自分の今後の未来について一緒に考えてみませんか?
結婚しない人生の老後はどうなる?
総務省の「家計調査年報(家計収支編)」の2019年度(令和元年)のデータによると、
高齢単身無職世帯の実収入は月平均124,710円。
そして、消費支出は月平均151,800円という結果に。
(消費支出(139,739円)+非消費支出(120,061円)という計算)
つまり月27,090円の赤字が発生していることになります。
月27,090円ってちょっと厳しいと思いませんか?
そしてこの不足分は私たちの貯金などから、切り崩して生活しなければなりません。
では、『最低でもいくらお金があればこの先大丈夫なの?』という疑問が湧いてくるはず。
女性の平均寿命が87.45歳(厚生労働省2019年のまとめ)ということなので、
「27,090(不足分)×27年(平均寿命87歳-定年60歳)×12カ月
=8,777,160」
つまり約877万円の貯蓄が最低でも必要になってくることになります。
ただ人生いつなにがあるかはわかりませんので、結婚しない人生を歩むと決めた人は
これとは別に、いざとなった時に使えるお金も準備しておいたほうが安心
かもしれませんね。
結婚をする・しないにも限らず、貯金はしっかりしていかないといけません。
ちなみに30代男女の単身者がどれくらい貯金をしているのか、
ご紹介します。
令和元年に実施した金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する
世論調査〔単身世帯調査〕」によると、30代男女の金融資産保有額
(貯金・保険・有価証券含む)は、
平均値:572万円、中央値:300万円ということが明らかに。
学歴、職種、住む場所などに人それぞれ異なりますし、
同世代でも、貯金額に差が出てきてしまうのは仕方ないことです。
ですが、自分の未来に関わる重要なことなので早くから準備しておく
ことが一番大切です。
結婚しない人生で後悔した人・後悔しない人の違い
冒頭でも少し触れましたが、結婚しないことのデメリットについて
改めて詳しく掘り下げていくと、
「両親、周囲の人間の目が気になる」
・・・結婚をしていないことで変な誤解をされたり、勝手に同情されたりすること
もあるかも。また勝手に必要のないお節介を焼かれたりされるかもしれません。
「病気やケガをしたときにすぐ近くで支えてくれる人がいない」
・・・病気やケガをしたとき、近くに相談できる人がいないと急に
孤独を感じたりしますよね。心の支えになってくれる人が必要になるときも
時にはあるでしょう。
「経済的不安が付きまとう」
・・・これは上記でも説明しましたが、結婚しない人生だと自分が面倒を
見ないといけないので、先々の収支をコントロールするのがとても大変。
「子どもがいる生活を体感できない」
・・・子育ては大変と聞くけど、『もし子どもがいたらどんな生活を送っていたかな・・・』
とつい考えてしまうときはありませんか?
自分が「あれ?」と違和感が一つでもあったら、
結婚に対して心が揺らいでいる証拠かもしれません。
結婚しないと決めるのはまだ早いのかも。
結婚しない人生を後悔しない人というのは、これらのリスクを己の身体で
じっくり何百回も咀嚼して、すべて飲み込み消化することができた人のことを
言うのではないでしょうか?
ただ口に含むだけではいけないのです。口に含んだだけだと、
我慢できずにいつか外に溢れ出してしまいます。
その溢れだしたモノをもう一度、自分の内にしまうことができるか、
それとも外に放り出したまま、また別の新しいモノをみつけて吸収するか
それらを繰り返すことによって、自分がどうしたいかをみつけることが
できるのではないでしょうか。
これらのことは簡単なことではないですし、苦しい時間だと思います。
人生について後悔をしたくないのであれば、その苦しみの時間は
乗り越えなければならないものだと思います。
さいごに
その多様化が進む中で自己が確立できていないと、
自分自身何をしたいのかを見失ってしまいます。
各々自己確立がしっかりしていれば、この先永い人生において、
路頭に迷うことがあっても後悔せず一歩一歩前へ
進めることができるのではないでしょうか?
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