あなたは「沸騰石」を使ったことがありますか?
沸騰石は、別名ケミカルストーンと呼ばれたりもします。
液体を加熱すると、その液体の成分や加熱状態によっては、
沸点に達していても沸騰しない場合がありますよね。
このときに、物理的な衝撃などが液体に加わると、
突沸という現象が起きてしまいます。
この突沸を防ぐ働きをしてくれるのが沸騰石ですね。
学校の理科の実験で沸騰石を使う機会はありますが、
沸騰石が家庭にある場合は少ないかと思います。
なかなか簡単に手に入るものでもないですし、使わなくても
生活できるのが現状かもしれません。
ですが、子供がいる家庭では、子供が使ってみたい!と
言い出すかもしれませんね。
学校で習ったことを家でもやってみたいと言う子供も
いるでしょう。
そんなとき、沸騰石を作ることができたらいいなと
思いませんか?
そこで、この記事では沸騰石の作り方について触れて
みたいと思います。
また、その沸騰石を扱う際の注意点などもご紹介しようと
思います。
知らない人は使わないで?!沸騰石を再利用してはいけない理由
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まずは、沸騰石の作り方をご紹介します。
作り方はこちらのサイトを参考にしました。
準備するものは、ガラス棒です。
作り方は、まずガラス棒の真ん中あたりを火であぶります。
ガラス棒が柔らかくなってきたら、くねくねとコネます。
このときにガラス棒に空気が入るような感じでコネるのが
いいそうです。
そして、すーっとガラス棒を引っ張ると、火にあぶった
ところが少し平たくなります。
その平たい部分をガラスカッターなどで切りましょう。
これで出来上がりだそうです。
このガラス棒の中には筋状の穴ができていて、それが
沸騰を穏やかにしてくれ、突沸を防いでくれるそうです。
効果は、沸騰石と同じだそうですよ。
ですが、こちらのサイトにも書いてあったのですが、
あまりおすすめはしないとのことでした。
やはりガラスなので、指を切ったりしやすいです。
子供が扱うには危険と言えるでしょう。
なので、大人が作って見せるだけにしておくといいかも
しれませんね。
また、沸騰石が家にある場合でも、扱い方に注意が
必要です。
それは、沸騰石を再利用してはいけないということです。
つまり、沸騰石は使い捨てになるのです。
なぜかというと、沸騰石はもともと小さな穴がたくさん
あいていて、その中には空気が含まれています。
それが沸騰石を一度使用すると、穴に液体が入ってしまい、
沸騰石としての機能を果たさなくなってしまうようです。
じゃあ、乾かせば再利用できる?と思った方もいるかも
しれませんね。
私自身もそう思ったのですが、調べてみると完全に乾燥
させることは難しいようで、乾かしても再利用はおすすめ
しないということでした。
なので、沸騰石は再利用しない!と覚えておくといいですね。
ゴミ箱にポイじゃダメ?沸騰石の正しい捨て方ってあるの?
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学校の実験で沸騰石を使ったあとの捨て方にちょっと
悩みますよね…。
そのままゴミ箱に入れていいものか迷うかと思います。
調べてみると、沸騰石の捨て方としては、化学物質が付着して
いないものは、「実験系産業廃棄物」として捨てるそうです。
反対に、化学物質が付着しているものは、「実験廃液・化学系
廃棄物/固形廃棄物・化学物質着物」として捨てるそうですよ。
もしあなたが学校の先生であれば、沸騰石の捨て方に
気を付けたいですね。
家庭で使った沸騰石の捨て方については、各地方自治体に
問い合わせするのがいいでしょう。
各自治体によって、沸騰石の捨て方は異なります。
なので、ホームページで調べたり、載っていない場合は
電話で直接聞いてみてくださいね。
また、先ほどご紹介したガラス管で代用した場合も捨て方に
注意が必要です。
どのようにして捨てたらいいか確認してから捨てるように
しましょう。
まとめ
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これまで、沸騰石の代用になるものの作り方や、沸騰石を
再利用してはいけない理由について、そして沸騰石の捨て方に
ついてご紹介してきました。
沸騰石の扱い方や捨て方を見てみると、ただの石では
ないことが分かりますよね。
道端にある石には、小さな穴はなく、沸騰石の代わりには
なりません。
そこら辺りにある石と同じ仲間でしょう?と思いがちですが、
そういった考えを持っていると、無意識に沸騰石を再利用して
しまったりと、間違った使い方をしてしまうでしょう。
沸騰石の小さな穴が、突沸を防ぐ重要な役割をしている
ということを覚えておかないといけませんね。
何事にも思い込みは禁物です。
同じ種類のものでも、それぞれ特性が違うものであるという
ことを、子供にも教えたいものですね。
また、沸騰石の代用として、割りばしも使われることが
あるそうです。
割りばしにも多少空気が含まれているのですね。
調べれば調べるほど、沸騰石の奥の深さを知ることが
できるでしょう。
なぜそうなるのだろう?と物事に対して疑問をもつことは
生きていく上でとても大切なことです。
ときに子供を見習いたいものですね。
家族みんなで、沸騰石について色々学んでみてくださいね。
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